新型コロナウイルス(クリエマラボの研究)


分析:佐藤源彦(MBBS代表)

はじめに

 

新型コロナウイルスについて、現状でわかっていることを記載していきます。

メディアでは新型コロナの危険性についてが語られていますが、本稿では「人々へ安心を与える」という観点から述べていきたいと思います。また、不安があると扁桃体が発火し、前頭前野が活動しにくいため、人間の創造性が発揮されません。その「創造性発揮のための不安解消」という観点から述べていきます。

アフターコロナで日本人の能力発揮が可能になることを目的としています。

 

注意点

本稿を読む場合、自己責任でお願いします。

できる限りデータを出し述べていますが、本稿の内容を鵜呑みにせず、ご自身でも調べてみてください。



年齢別死者数

 

今のところ(4月26日)、日本での0〜20代以下のコロナの死者はゼロです。0〜20代以下は致死率ゼロパーセント。
親御さん方はお子さんの心配もあるかとは思いますが、とりあえず過剰に心配せず安心してください。過剰にならず、しかし油断はせず、自粛していただければと思います。
死亡数が多いのは高齢者であり、特に高齢者は自粛が必要です。そして、疾患者も自粛です。
なぜ子供はこのようになっているのかはわかりませんが、データ上、そうなっています。
一応、仮説として考えてみました。
①侵入経路がない
炎症を起こすとそれを抑えるためにACE2受容体が増え、そこが侵入経路となるが子供はそれが少ない。
大人は慢性炎症があったり、タバコを吸う方は肺に炎症が起こるので、そこが侵入経路となる。
②BCG仮説
BCG摂取からの期間が短いため
BCGとコロナの関係はこちら
出典:
ちなみに日本株は生菌数が多いらしいです。
③免疫力
加齢とともに免疫力が落ちるので。
画像:東洋経済オンライン
※最新の情報はこちらでご確認ください

上の画像は『日本感染症学会,COVID-19シンポジウム』のものです。

ウイルス排出量は年齢に依存、高齢者ほど多い。

子供はウイルス排出量が少ないと言えます。

つまり、子供同士は感染しにくく死亡率もゼロなので(4月26日現在)、親御さんは安心していただければと思います(もちろん感染がゼロではないので、そこは気をつけてください)。

このデータから特に気をつけたいのは高齢者同士の集会です。


BCG仮説

 

日本とアメリカの死者数を比べた場合、明らかに日本の方が少なく、アメリカの方が多いです。

https://ourworldindata.org/grapher/total-deaths-covid-19?country=JPN+USA

※最新の情報はこちらから御覧ください

死者数ですが、日本が約550人、アメリカは約75,000人です。人口は日本は約1億2000万人、アメリカは約3億2000万人ですが、その人口の差を差し引いても死者数が違いすぎます。ここには何らかの要因があると思われますが、今の所、有力な仮説はBCG仮説があります。

上図の黄色はBCGをしている国、紫はかつてBCGをしていたが止めた国、オレンジはBCGをしていない国です。新型コロナの被害が大きいのは欧米です。この図では紫・オレンジの国と重なります。特に、BCGを実施していないアメリカとイタリアは被害が大きいと思われます。

しかし、まだ仮説の段階なので、BCGが新型コロナに効くかどうかは判明していませんので、注意が必要です。

ただ、欧米よりも日本はなぜか被害が少ないのは事実です。日本の被害が少ない、この解明は急務と言えます。

他の説としては、マスクをしている、土足ではない、食べ物(発酵食品や海藻)、キスやハグをしない、などが挙げられますが、これほどの有意差が出るかどうかは疑問です。

出典:

健康的な生活をする

 

ここが一番大事になりますが、

 

「健康的な生活をしましょう」

 

これにつきます。

これは新型コロナだけではなく、生活習慣病にも言えることです。

適度な運動、お日様に少し当たる、バランスのよい食事、規則正しい生活、十分な睡眠、よい心の状態を保つ、などです。

免疫力を高め、自律神経を整え、ホメオスタシスを働かせることを心がけることで、新型コロナだけでなく、もっと死亡率の高いガンなどの生活習慣病にならないように心がけましょう。

新型コロナの死者数は現在557名ですが(2020年5月9日)、ガンの死者数は年間約37万人です。

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

下図は死亡原因の比率ですが、ガンが圧倒的に多いです。そうならないように、健康的な生活を心がけてください。

下図:シニアガイド

https://seniorguide.jp/article/1019204.html

 


適度な運動

 

体温が上がれば免疫力が高まります。

運動することで筋肉を使うと体温が上がり、免疫力が向上します。

 

また、運動は重症肺炎を防ぐとされています。

 

「分子運動生理学の研究を行っている心臓血管医のチェン・ヤン(Zhen Yan)教授は、最新の調査研究で、運動が「細胞外スーパーオキシドジスムターゼ」、またはEC-SODとして知られる抗酸化物質の産生を促進し、それが急性肺疾患などから体を守ることを見出した。」

 

出典:Yahoo japan news

https://news.yahoo.co.jp/articles/df03733ca11f006c8c9719f2fb857c92ebd0fa75

 

家の中でも運動できることを工夫して行ってみてください。

 


日光を浴びる

 

新型コロナウイルスは日光・高温・多湿で弱まるとされています。

天気のよい日は外に出て、日光を浴び、散歩などの軽い運動もよいと思います。

 

「ブライアン氏によると、暗くて湿度が低い環境では、新型コロナはステンレス鋼など通気性のない素材の上で、18時間かけて威力を半減させるが、高湿度の環境ではこの時間が6時間に減り、高湿度の環境で日光に当てれば、2分に短縮されるという。

また、せきやくしゃみによる飛沫感染を想定し、空気中に漂う新型コロナウイルスについても調べ、同様の結果が得られた。空気中の新型コロナは暗い室内で1時間かけて威力が半減したのに対し、日光に当てた場合は90秒に短縮した。」

 

また、日光を浴びると骨の生成を助けるビタミンDも作られます。

 

数分でもよいので、外の空気を吸って、お日様の光を浴びましょう。ただし、気温が高くなると熱中症の可能性も出てくるので、何事もほどほどに、です。

 

出典:ニュースウィーク日本

https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2020/04/post-93230.php



西浦モデルについて

 

ネットでは「八割おじさん」と言われる西浦博氏がメディアに出てきて、何も対策をしなければ国内で四十二万人が死亡するとの推計が出されました。

出典:東京新聞

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202005/CK2020050202100060.html

 

この時のコロナによる国内総死亡者数は115人です。

出典:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10867.html

 

さすがにこれは多すぎる推計であり、不要な不安を人々に与える可能性があるので、このモデルには少しフィードバックしたいと思います。

まず西浦氏の言う八割接触ですが、これがどこまで意味があるかですが、海外のロックダウンがこれに近いモデルと想定します。前に述べた日本とアメリカの差ですが、アメリカはロックダウンしているが、日本はしていません。もし八割接触で減らせるのなら、アメリカのロックダウンが効くはずで、日本よりも死者数が少なくならないといけません。しかし、逆に日本は無策なのにアメリカよりも死者数が大幅に少ないのです(下図)。

 

ロックダウンしても減らず、ロックダウンしていない日本がなぜ死者数が少ないかはわかりません。

一応、前項ではBCG仮説を出しましたのですが、まだ分からない状態です。しかし、ここで言えるのはロックダウンが有効ではないことです。ですから八割接触をしてもしなくても、そう大差はない可能性がありますし、自粛という方向性も間違っている可能性があります。

 

ロックダウンのデメリットは、不要不急の外出ができなくなることで、1日の運動量が大幅に減ることや、日光に当たる時間へ減ることです。日光でコロナは活動は鈍くなることや、運動が健康維持に欠かせないことは前述しましたが、そうした理由でロックダウンすると、逆に健康を損なう可能性があります。ですから、今、政府から出されている自粛要請も方向性を見直した方がいいかもしれません。

 

もう一つ比較したいのは、ネットでも話題になった、ロックダウンしないスウェーデンと、途中からロックダウンしたイギリスです。それが下図です。

 



http://www.theblogmire.com/a-comparison-of-lockdown-uk-with-non-lockdown-sweden/?fbclid=IwAR00SLoeMIqgArahH2yBxmMQtjJ3kbyNPOiB2rhz-ub64wLVUcTM29nMtvA

 

この図で赤線がイギリス、青線がスウェーデンです。そして、その途中に紫の縦線がありますが、それがロックダウンした時期を意味します。これを見ると、ロックダウン以降、どちらも大差ないように見えますし、むしろスウェーデンの方が多少成果を上げているようにも見えます。

 

スウェーデンの様子です。

 

「スウェーデンでは今も通勤者が街を行き交い、カフェやバーで会話が弾む。大学や高校は遠隔授業に切り替えたが小中学生は学校に通い、美容院やレストランも営業を続けてきた。」

出典:Yahoo Japan ニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/abumiasaki/20200502-00176419/

 

恐らく八割接触は守られていない、しかし、ロックダウンした国と大差ないため、西浦モデルは正しくないように思われます。

 

そして、スウェーデンは高齢者を隔離し、自己責任と社会的距離の行動規範で行っています。

 

「スウェーデン政府は、封鎖の代わりに国民に「責任ある行動」(ロベーン首相)を求め、他者と距離を保つ「社会的距離」の実行を呼び掛けている。これに対して大方の市民は、政府方針を許容しているようだ。」

出典:同上

 

前述したように、死亡者の殆どが高齢者・疾患者であり、ウイルス排出量の多いのも高齢者です。ですから、

 

「コロナの問題は、疾患者・高齢者の問題」

 

と言えます。そのため、自粛し、接触を避けるのは疾患者・高齢者です。疾患者・高齢者に限っては8割以上の9割・10割接触を減らす、それ以外の国民は経済活動をする、がよいと思われます。

 

しかし、スウェーデンの死者数がどのように今後、推移するかはわかりませんので、注意が必要です。その様子はこちらで確認できます。

https://www.worldometers.info/coronavirus/country/sweden/


経済問題

 

不安を与えてしまいそうな記事になりますが、「備えあれば憂いなし」と言います。新型コロナの問題は自粛により経済を止めてしまうので、経済問題も起こってくる可能性があります。しかも、今回は世界中で経済を止めているので、大きな経済問題が生じる可能性があります。

この経済問題と自殺者数はリンクします。ですから新型コロナの死者数だけではなく、経済問題から生まれる死者数についても考えていかなくてはいけません。

例えば、上図はバブル崩壊前後のものですが、好景気の時の自殺者数は約2万人、不景気での自殺者数は約3万4千人です。その差は約1万4千人です。大きな経済問題が発生すると、これくらいの死者数が数年続くことになります。まだ、今回の経済問題はどれくらいの規模かはわかりませんが(5月9日現在)、ここでは過去のデータで想定しています。

 

上図:NTTコムリサーチ

https://research.nttcoms.com/database/data/000585/

 

また、経済問題が発生すると失業率が増えますが、その失業率とも自殺率はシンクロしているとされます。

図:ニューズウィーク日本版

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/post-11515.php

 

つまり、このコロナ問題は、コロナ自体の問題だけではなく、経済活動を止めてしまうと更に多くに人々の命が失われてしまう可能性を考えなくてはいけません。経済が困窮すると、病院経営も立ちいかなくなるため医療崩壊の危険も出てきます。

 

そこで一番バランスがよい考え方は、

 

「高齢者・疾患者のみ自粛(もしくは隔離)で、その他の国民は経済活動をする」

 

と考えられます。

高齢者・疾患者のコロナの危険性を考えつつ、経済の向こうにも多くの命があることを知らねばいけません。どちらも大切な命です。

より多くの命が救われる選択が求められます。


新型コロナウイルスの致死率

 

「潜在的にはコロナの感染者はもっとたくさんいるのではないか?」

「感染者はわかっている10倍ほどいるのではないか?」

 

という専門家の意見を裏付けるデータが4月末に出てきました。それが陽性5.9%の東京都200名の抗体検査です。

抗体検査5.9%ということは、既に感染して抗体を持っている人が5.9%もいるということです。

このことから、コロナ感染者はかなり多いことがわかります。そして、分母が多くなり、死者数はわかっているので、コロナの致死率は思っていたよりもかなり低くなります。

 

東京都の人口が約1400万人で、そこに5.9%をかけ、感染者数のおおよそを出します。

その感染者数で死者数(4/30当時120人)を計算すると、約0.014%ほどになります。

 

この陽性5.9%ですが慶応大の検査でも同じようなデータが出ているので、参考にはなると思います。

 

「慶応大病院が実施した新型ウイルス以外の入院患者六十七人に対するPCR検査でも四人(5・97%)が陽性だった。同大は「地域の感染状況を反映している可能性がある」と分析しており、今回の検査結果もこの数字に近い。」

 

ただし、抗体検査もPCR検査も完璧に出るわけではないので、更なる正確な調査が望まれますが、それを考慮しても、かなり毒性が低いことが予想されます。

 

出典:東京新聞

https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020043090070748.html

 

ですから、ここで言えるのは、新型コロナは毒性がインフルエンザ以下なので、そこまで恐るものではない、ということです。インフルエンザはワクチンも存在してますが、ワクチンが現在は存在しない新型コロナの方が致死率が低いことが予想されます。

 

このように毒性が低いということは感染力が強いということなので、ロックダウンが効果がないのは、この感染力の強さが原因ではないかと考えられます(毒性と感染力は反比例します)。

例えば、エボラウイルスの場合、毒性がかなり強いため、感染力は弱い、言い換えると、感染する前に人体が死ぬため、感染しないということです。そうしたエボラのような強い毒性のウイルスの場合は、ロックダウンによる封じ込めが効くと考えられます。しかし、コロナの場合は毒性が弱く、感染力が強いため、ロックダウンが効かないと考えられます。実際、コロナにロックダウンが効いていないのは前述した日本とアメリカの比較や、スウェーデンとイギリスの比較の通りです。

 

そして、そのロックダウンのダウングレードが今、日本政府の要請している自粛なので、自粛もあまり効果がない可能性があります。

そのため、自粛は高齢者・疾患者のみとして、その他の国民は経済活動を行う、がよいと考えられます。


PCR検査について

 

PCR検査を全ての国民が行うのは意味がありません。

これは医療関係者の常識です。

その理由は、ドクターが説明してくれてますので、以下を御覧ください。

 

【医師解説】全員にコロナウイルス検査をしても意味がない理由

つまり、疑わしい人にしか検査は意味をなしません。

また、PCR検査の精度は50%〜70%と低く、偽陰性・偽陽性が出てしまい、全員に検査を行うと逆に危険です(どのような検査も完璧ではありません)。

つまり、間違って陰性と出てしまった場合、大丈夫と思って活動してしまいウイルスをばらまいてしまいます。また、間違って陽性と出てしまった場合は、その人の貴重な時間を奪ったり、差別の危険にさらしてしまったり、無駄な病床ができてしまい、医療崩壊にもつながるからです。

日本国民全員が検査をして、例えば偽陽性が1割出てしまったら1,200万人を入院させることになってしまい、それは実質的に不可能な話になってしまうからです。


医療崩壊を避けるには

 

医療崩壊を避けるには、新型コロナウイルスを指定感染症から外すことです。

指定感染症から外さないと、感染の軽傷者を入院させることになり、本当に救わないといけない命が救えなくなり、医療崩壊を起こす可能性があるからです。

 

「新型コロナウイルスは感染しても8割は自然治癒するとされています。感染者全員を入院させられることで、医療機関がパンクしてしまう。そして、本当に医療が必要な方々の命を救うことができない。」

 

出典:日テレNEWS

https://www.ntv.co.jp/news_covid19/static/20200405_03.html